今回の記事は、
思い出が詰まった本なので、裁断しないで電子化したいのだけど、どこで依頼をしたらいい?
の疑問を解決する内容となっています。
非破壊、裁断しないスキャンとは
非破壊スキャンとは
本を一切破壊しないで、元の状態を残したまま電子化する方法です。
裁断しないでどのようにスキャンをするかというと、下記のような専用のスキャナーを使って本を開いた状態で読み込ませています。
こちらは富士通製のもので、他の中華製のものとは違って最もハイクオリティのものです。
非破壊スキャンの対象物
具体的には、
- プレゼントされた思い出の本
- 契約書
- 歴史書
- 過去の社内報
- 卒業アルバム
- 大型図面
- 自社カタログ
- 名刺
- 古本
などが挙げられます。
これらを電子化することで、
- 持ち運んでいつでも観たい
- 劣化させたくない
こういったニーズに応えるサービスになります。
非破壊スキャンのメリット
- 原本が手元に残る
裁断することなく、そのままの状態で状態で返却してもらえるので手元に残るというのが大きなメリットです。 - 古い本がきれいになる
複数の角度から光が照射されて影が出来にくい専門の機械でやるのと、画像編集ソフトで補正されるので読みやすい電子データが納品されます。
非破壊スキャンのデメリット
- 手間と時間が掛かる
1ページごと手作業で見開いて処理する必要があるため、手間と時間がめちゃくちゃかかります。 - 料金が高額
ADF(Automatic Document Feeder)を利用したスキャナーに比べて上記作業を人力で行うので、人件費の部分で高額になってしまいます。
非破壊・裁断しないおすすめスキャン業者
こちらで紹介している料金は、300dpi、グレースケールの最低仕様の料金となっております。
追加サービスの量に応じて各社値上がり率が違いますので、必ず各社のホームページを確認して下さい。
電子化本家
業者名 | 電子化本家 |
最低発注料金 | ー |
基本料金 | 0円 |
スキャン料金 | 33円/1P |
OCR | 6円 |
ファイル名変更 | 55円 |
裁断する方をメインで低価格でやっているので、その流れで裁断しないサービスもかなり安くなっているのが特徴です。
最低発注料金や基本料金が無いのでページ数が少ないものを依頼するときにおすすめです。
D-library
業者名 | D-library |
最低発注料金 | ー |
基本料金 | 1,000円 |
スキャン料金 | 1,000円/50P |
OCR | 600円 |
ファイル名変更 | ー |
こちらも裁断する方をメインにやっている業作で、かなり安くて仕事も丁寧です。
私も、以前利用したことがあります。
基本料金がある点が気になるところですが、100Pまでなら1,600円となり、電子化本家より安くなります。
自分が依頼する物のページ数と冊数と比較してどちらかを選択した方がベターかもしれません。
ペパレス
業者名 | ペパレス |
最低発注料金 | ー |
基本料金 | 1,000円 |
スキャン料金 | 1,200円/50P |
OCR | 500円/50P |
ファイル名変更 | 0円(本のタイトル) |
スキャンサービス全般にやっているのですが裁断するサービスに力を入れている訳ではなく、何処と無く中途半端なイメージですね。
D-libraryと似たような料金体系なので、どちらか迷ったときに選択肢の一つとして考えたほうがいいかもしれません。
そのままスキャン
業者名 | そのままスキャン |
最低発注料金 | 50,000円 |
基本料金 | 4,000円 |
スキャン料金 | 30円/1P |
OCR | 9円 |
ファイル名変更 | ー |
スキャンできる対象物が非常に多いのが特徴です。
▼こちらは「そのままスキャン」さんの元データのラインナップです。
種類は業界随一ですね。
「スキャンのプロ中のプロ」と名乗ってもおかしくないくらいです。
しかし、最低発注金額が50,000円以上で、基本料金が4,000円って高い…
上記3社に見積もりしたけど拒否されてしまうような、キワモノをスキャンするときの駆け込み寺的な存在でしょうか。
そんな場合はお金に糸目は付けてられないですもんね。
まとめ
非破壊、裁断しないサービスは原本の貴重さ、愛着さがあって、「原本を傷つけず手元に残しておきたい」、「データでいつでも見たい」といったニーズに応えるものであるので、安かろう悪かろうでは本末転倒になってしまいます。
サンプルを確認するとか、お試しで1冊注文するなど、スキャン品質を確認してから注文しましょう。